食事中の思わぬトラブル
高齢者に多い思わぬトラブルの中に「誤嚥性肺炎」という症状があります。
これは、高齢者じゃなくてもなってしまう症状ですが、いわゆる「食事中にムセる」ことです。
どうして誤嚥性肺炎が起こるのかというと、胃に起こるはずの食べ物が、空気を灰に届けるための気管に入りこんで、肺に食べ物が入ってしまうことで炎症を起こします。
食べる機能に障害が起こるので、誤嚥性肺炎と呼ばれています。
機能の衰えから起こってしまう症状です。
誤嚥性肺炎になってしまうと、肺炎を起こしやすいと共に、食事すら上手く摂れなくなります。
食事という楽しみを奪ってしまいますし、栄養状態が低下し、より体の機能が衰えてしまうかもしれません。
誤嚥性肺炎は、ほおっておいてはいけない症状なのです。
認知症や脳・神経系の病気
高齢者の方は、認知症や、脳、神経系の病気になりやすいと言われています。
最近では、若年性認知症などの病気もあらわれ、若い方でも認知症や脳、神経系の病気を患っている方は大勢います。
ですが、やはり高齢者のほうがこういった病気になりやすいです。
認知症や脳・神経系の病気は、目に見えないところだからこそ思わぬ症状となって出てきたりします。
たとえば、神経の病気で歩くという動作ができない病気もあります。
歩けないとなると、足腰に目がいきがちですが、歩くという行動は神経が伝達していますから、「歳のせいだ」と考えてはいけません。
また、ロコモティブシンドロームという病気では運動器の障害が起こります。
高齢者が寝たきりになり、要介護認定が必要な大きな原因として注目を集めています。
ろれつが回らない、上手く言葉が言えないという言語障がいも、脳・神経系機能の病気が考えられます。
ただ、先ほど挙げた肺に食べ物が入ってしまうという症状でも、のどに何かつかっえる感じで上手く話ができないという症状があるため、素人では中々はっきり見分けられません。
ちょっとした怪我・病気にも注意
夏場には熱中症、脱水症に注意しなければいけません。
熱中症や脱水症は、何も炎天下の太陽の下で起こる病気ではありません。
多くは、室内で発症しています。
5月なのに30℃を超える日があり、今年も猛暑が予想されています。
夏になると、耳が痛くなるほど「熱中症・脱水症に注意するように」と周囲が心がけるべきです。
トイレの悩みも高齢者に多い病気です。
失禁や残尿、頻尿など。
高齢者だけではなく、更年期の女性にも多いと言われていますが、オムツは恥ずかしいものではありません。
こういった症状は、治療を進めていけば上手く対処をすることができます。
ご家族の方は、ご両親の気持ちを尊重しながら治療を進めてあげてください。